最新情報

2011年7月27日サイトオープン
サイトがオープンしました。

はじめに─双極性障害(躁うつ病)とはなにか

双極性障害(躁うつ病)とは気分障害という病気の一つです。

いわゆるうつ病と同じカテゴリーの気分障害に入る病気ですが、内容はまったく違う病気です。
現在は双極性障害と呼ばれています。

躁うつというのはコロコロと気分が変わりやすい人や非常に気まぐれな人、という程度のものとも違います。気分の変化の中に、本人の自覚がないまま非常に強い高揚する気分の時期と、うつうつとした時期がある事をいいます。

一般的な気まぐれな人、勝手な人というのとは意味が違います。

自分の意志にそぐわず、思わしくない出来事があればうっとおしくなり、楽しい出来事があれば爽快な気分になるということは誰にでもあることですが、それをはるかに超えて、しかも一日や二日ではなく、持続的にある一定の期間、2~3週間持続することを指します。

躁状態の場合、程度が軽いもの(4~7日間)の場合は軽躁状態と呼びうつ状態の場合、程度が軽いものは(4~7日間)軽うつ状態と呼びます。

それがある程度期間や状態を超えて、期間が長く、極端な状態になった場合を 躁状態(暴れだしたり、気分が高揚し、手がつけられない)

うつ状態(落ち込んだり、塞ぎこんでしまい、誰からの意見に耳を貸すこともなく、ぼうっとしてしまうような状態)となります。

躁うつの経過を見たときに躁状態とうつ状態を規則的に繰り返す状態ですぐに双極性障害として分かる人もいれば、最初はうつ病の診断ではじまり、うつ状態を何回か繰り返していて何年かして初めて躁状態が出てはじめて双極性障害だと分かる人もいます。

もし、うつの状態だけが繰り返していて、躁状態が全く出ない場合はうつ病だということになります。 この場合は双極性障害ではありません。

躁うつ状態が確認できる場合は重い、軽いに関わらずどこかで必ず躁状態がでてきます。

双極性障害は以下の大うつ病エピソードと、躁病エピソードの特徴を両方備えたもので激しい躁状態や、うつ状態を伴うものをいいます。

そして、大うつ病エピソードと躁病エピソードは欧米でDSM-IV-TRという基準文書に則った症状を指し、それを満たしたものは双極性障害I型障害とみなされます。

DSM-IV-Rによる大うつ病性障害(大うつ病エピソード)

以下の症状のうち5つ以上が同じ2週間の間に存在し、病前の機能からの変化を起こしている。また、これらの症状のうち少なくとも1つは、(1)抑うつ気分または(2)興味または喜びの喪失である。

  • ほとんど1日中、ほとんど毎日の抑うつ気分。
  • ほとんど1日中、ほとんど毎日の、すべてまたはほとんどすべての活動における興味・喜びの著しい減退。
  • 食事療法をしていないのに、著しい体重減少または体重増加、またはほとんど毎日の食欲の減退または増加。
  • ほぼ毎日の不眠状態または睡眠過多状態。
  • ほぼ毎日の精神運動性の焦燥感または制止。
  • ほぼ毎日の易疲労性、または気力の減退。
  • ほぼ毎日の自分への無価値観、または過剰であるか不適切な罪責感。
  • 思考力や集中力の減退、または決断困難がほぼ毎日認められる。
  • 死についての反復思考、特別な計画はないが反復的な自殺念慮、希死念慮、自殺企図、または自殺するためのはっきりとした計画。

DSM-TR-IVによる躁病エピソード

気分が異常かつ持続的に高揚し、開放的または易怒的な、いつもとは異なった期間が、少なくとも1週間以上持続する。(入院治療が必要な場合はいかなる期間でも良い)

気分の障害の期間中、以下の症状のうち三つ(またはそれ以上)が持続しており気分が単に易怒的な場合は4つ)、はっきりと認められる程度に存在している。

  • 自尊心の肥大、または誇大。
  • 睡眠欲求の減少(例えば、3時間眠っただけでよく休めたと感じる)。
  • 普段よりも多弁であるか、しゃべり続けようとする心迫。
  • 観念奔逸、またはいくつもの考えが競い合っているという主観的な体験。
  • 注意散漫(すなわち、注意があまりにも容易に、重要でないかまたは関係の無い外的刺激によって他に転じる。)。
  • 目標志向性の活動(社会的、職場または学校内、性的のいずれか)の増加、または精神運動性の焦燥。
  • まずい結果になる可能性が高い快楽的活動に熱中すること(例えば、制御のきかない買い漁り、性的無分別、馬鹿げた商売への投資などに専念すること)。

双極性障害の有名人

有名なところでは画家のゴッホは一説によると双極性障害だったのではないかと言われています。 双極性障害自体は古くからある病気でギリシャ・ローマ時代からある病気です。 少し前まで日本では躁うつ病と言われてました、双極性障害と言われるようになったのは最近のことです。

作家や芸術家が例えば心の病にかかっていて、心の病とその人の作品がどのような関係にあるか、どういうところに影響が現れているか、ということを調査研究する「病跡学」というものがあります。

病跡学の観点からみると宮沢賢治が執筆した「注文の多い料理店」は躁状態で書かれていたと言われていたり、夏目漱石も「吾輩は猫である」を書いたときには軽躁期だったのではないかと病跡学では言われています。

音楽家にもあてはまる人が何人かいるようで、チャイコフスキーや作曲家のシューマンにも躁うつの波があったのではないかと言われています。

このページの先頭へ